心理学

すっぱいブドウ、あまいレモン

最近よく出くわす、この言葉。
イソップ童話「きつねと酸っぱいぶどう」から生まれた心理学用語。

すっぱいブドウは、欲しくても手に入れることができないブドウを、「すっぱいブドウだから、食べない方が良いんだ!」と得られないことを肯定する、”負け惜しみ”のたとえ。

あまいレモンは、自分が苦労して手にしたのだから「甘くてすごいレモンなんだ!」と願い、”心の安定をもとめること”のたとえ。

レモンについては、こう考えざるを得ないことは多々ある気がしていて、なおかつ、この考えも大切だと思います。
自分が持っているものを肯定できなければ、他から奪うことも考えてしまうし、たとえ他人から「レモンが甘いわけないだろ!」とからかわれても、自分以外を傷つけることはないから。

でも、ブドウは。
ブドウをちゃんと、取ろうとしたのか。必死で、全力で、取ろうとしたのか。
自分は何も努力をせず、ただただ他の人が苦労してとったブドウの素晴らしさを、否定しているのではないか。
そんな風に思えてならないのです。

怠惰な自分の心を守るために、努力した他人の心を傷つけるのは、いけないです。

そうは分かっていても、心が卑しく怠け者のわたしは、いろんなことに”負け惜しみ”を言う日々。
レモンを甘いと思い込むことも必要になるかもしれないけれど、まずは、まずは、ブドウをとる努力をしましょう。

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